今回は色を使った面白いスペイン語の慣用句です。
“Tener sangre azul“
という表現。
直訳の意味
そのままの意味だと、「青い血を持つ」ですが、どんな意味でしょうか・・・。
宇宙人??と思ってしまいますが、そういうわけではありません。
単語の意味
Tenerは「持つ」「保持する」というような意味の動詞。
Sangreは「血」。
Azulは色の「青」です。
慣用句の意味
では、Tener sangre azulとはどういう意味なのか?
なんと、「高貴な家系の人」という意味です。
なぜ「血が青い」と「高貴な家系」、という意味になるのか?
由来、語源
由来には諸説あるようです。
一説は、農民などの一般人が外で働くのに対して、高貴な家系の者は屋内にいたり、日傘をさしていたため、肌が白く、静脈の青色が透けて見えたため、という説です。
もう一つの説は、高貴な人の気高さを空の色に例えて言ったという説です。
由来を聞くとなるほど、と思うかもしれませんが、日本語で「青い血」なんて言うとちょっと気味が悪い気がしてしまいますよね。
高貴な家系と、良い意味で使うこともあると思いますが、現代では、お金持ちでちょっと鼻につくような、ネガティブな意味でこの慣用句が使われることが多いと思います。
関連する表現として、「”Buscar el príncipe azul“」というものがあります。
Buscarは「探す」という動詞。
elは英語の「the」と同じように使われる冠詞で、男性名詞の前で使います。
Príncipeは「王子様」。英語のPrinceと同じ意味です。
Azulは先ほども出てきた「青」。
「青い王子様を探す」という直訳になりますが、
その意味は「完璧な男性を探す」という意味です。
青い血を持つ王子様ということで、日本語で言う「白馬の王子様」のような意味になるわけです。
例文
Ella busca el el príncipe azul por muchos años.
→彼女はもう何年も完璧な男性を探している。
¿Por qué no quieres comer en un restaurante barato? ¿Tienes sangre azul?
→安いレストランで外食したくないなんて、君は高貴な家の人なのかい?
参考ページ(英語/スペイン語)
https://culturizando.com/se-dice-los-reyes-tienen-sangre-azul/
https://blogs.20minutos.es/yaestaellistoquetodolosabe/tag/tener-la-sangre-azul/
https://www.happylanguages.co.uk/spanish-idiom-tener-sangre-azul/
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