スペイン語の慣用句
“Ser pan comido“
という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
スペイン語で使われる慣用句です。
直訳の意味
そのままの意味だと、「食べられたパンである(?)」。
ちょっと直訳は難しいですが・・・
そう、パンというのはスペイン語なのです。
単語の意味
- Serは英語の「be」動詞です。
- スペイン語は「Ser」と「Estar」の二つのbe動詞があります。
使い分けはけっこう奥が深いのですが、簡単に言ってしまうと
Estarは変化する状態(いる場所、気分など)、
Serは変化しない状態(名前、人種など)を指すことが多いです。
- スペイン語は「Ser」と「Estar」の二つのbe動詞があります。
- Panは、そのまま「パン」です。英語では「Bread」なので、アメリカで「パン」と言っても全く通じませんが、スペイン語圏で「パン」と言えば通じますよ。
- Comidoは、動詞「Comer:食べる」が変化した形で、「食べた」「食べられた」という意味です。
慣用句の意味
では、Ser pan comidoはどういう意味でしょう?
これは「とても簡単」という意味です。
例文
Éste trabajo es pan comido..
→この仕事はとても簡単だ。
英語では、”Piece of cake”という同じ意味の言葉がありますよね。
由来、語源
Ser pan comidoの由来は、昔からパンというのは西洋の食卓に欠かせないもので、もっとも簡単に手に入るものだったからです。
日本ではパンは欧米から入ってきた文化ですが、聖書にも出てくるくらいですから、パンの歴史はとても古いです。
他にもパンが出てくる慣用句はスペイン語にたくさんあるので、徐々に紹介していければと思います。
参考ページ(英語/スペイン語)
https://www.citylifemadrid.com/odd-spanish-expressions-ser-pan-comido/
https://expresionesyrefranes.com/2007/09/19/ser-pan-comido/
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