スペイン語の慣用句、今回は
“Ir al grano“
という表現。
直訳の意味
そのままの意味だと、「粒に行く」というような意味になるでしょうか。
単語の意味
- Irは「行く」という意味の動詞です。
- この動詞は活用(単語の形の変化)が変則的な動詞です。
だいたいの動詞は活用しても単語の初めの部分は変化しません。
(買う=Comprar などは、compré, compró, compramos など、始めの部分は不変)
しかし、行く=Ir は、Voy, va, fui, iré などと変則的に変化します。いつか詳しく説明したいです!
- この動詞は活用(単語の形の変化)が変則的な動詞です。
- alは「a」と「el」がつながった単語です。
「a」は英語の「to」と同じで、「~に」という意味です。
「el」英語の「the」と同じように使われる冠詞で、男性名詞の前で使います。
後の「grano」は男性名詞なので「el」を使います。
文法的に「a el」と連続するときは「al」と変わります。
始めはちょっと変則的に思うかもしれませんが、なぜこうするのかというと、
多分単純に言いやすいからだと思います(笑) - Granoは「粒」「穀物」という意味の単語です。
慣用句の意味
Ir al granoの意味は・・・
「本題に入る」「核心を突く」というような意味です。
例文
Él siempre va al grano directamente.
→彼はいつもすぐに本題に入る。
No tememos mucho tiempo por eso vamos al grano.
→時間があまりないので本題に入りましょう。
由来、語源
由来は、昔から人は穀物を脱穀して、長期保存できる状態にします。
スペインのお米や南米のトウモロコシも、ワラや草の部分を脱穀で除いて実だけにしていました。
そこから、穀物の実が大事な部分ということで、話の「実」の部分にを話すという
Ir al granoという表現になりました。
日本語では同じ意味の慣用句として「単刀直入」という表現がありますよね。
語源は中国・宋の時代の書物らしく、敵陣に一振りの刀で単独切り込んでいくことなのだそうです。
考えてみると、「単刀直入」というのはちょっと物騒な表現ですよね(笑)
参考ページ(英語/スペイン語)
https://blogs.20minutos.es/yaestaellistoquetodolosabe/de-donde-surge-la-expresion-ir-al-grano-para-referirse-a-algo-rapido-y-conciso/
https://expresionesyrefranes.com/2007/01/22/ir-al-grano/
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