ここだけ押さえれば、誰でもスペイン語が読める、という読みのルールを紹介したいと思います。
スペイン語は基本的にローマ字読みなので読むには比較的とっつきやすいと思います。
ただ、英語では見ない記号が使われたりするので、
今日はそこのところを説明していきたいと思います。
ルールがわかれば読み方の例外はないので、読むだけなら英語や日本語よりもずっと簡単だと思います。
(英語は読み方のイレギュラーだらけですし、日本語は知らない漢字があると読めませんよね…)
スペイン語の慣用句を紹介しているので、
それらの発音も、問題なくできるようになります!
それでは説明していきます。
文字の上の「´」マーク
これが、一番よく見るスペイン語と英語の一番の違いだと思います。
Acosté:横になった(過去形)
Película:映画
Tráfico:交通、交通渋滞
Águila:ワシ(鷲)
これらの単語についている記号です。
英語では使わないので、これがあるだけで見慣れない言語に見えてしまいますよね。
でもご安心ください!
全く難しいことはなく、これはアクセントを示しているだけです。
アクセントがある場所を強く発音する、または伸ばして発音する、と考えるだけでいいのです。
つまり上の3単語の発音は
Acosté:アコステ、アコステー
Película:ペリクラ、ペリークラ
Tráfico:トラフィコ、トラーフィコ
となります。
スペイン語はすべての単語に一か所だけアクセントが付くと決まっていて、
その場所にもルールがあります。(単語の中で後ろから何個目の母音かで決まる)
しかし、そのルール通りの場所ではない単語も多く、それらの単語はアクセントの場所をアクセント記号「´」で示しているのです。
ただ、最初はそんな難しいことを考える必要はありません。
アクセント記号が出てきたら、「なんだこれ…」と思わずに
「そこにアクセントがあるんだ~」くらいの気持ちでいれば大丈夫です!
記号がないときのアクセントのルールは、また別の機会に説明するかもしれません。
Nの上の「~」マーク
これもスペイン語ではよく見る記号です。
Compañero:同僚、同級生
Niño:男の子
Uña:爪
この記号はスペイン語では「N」の上にしか付きません。
これも難しいことはなく、ただ発音を「ny」にする記号です。
つまり、
Compañero:コンパニェロ
Niño:ニニョ
Uña:ウニャ
と発音します。
英語と異なる発音
ここでは一般的なローマ字読みから異なる発音を紹介します。
箇条書きにすると多く感じますが、これらを知っていれば本当にスペイン語が読めてしまいます!
①スペイン語の「h」→発音しない
例)Huevo:卵 発音:ウエボ
②スペイン語の「j」→英語の「h」の発音
例)Japón:日本 発音:ハポン (アクセント記号あり)
③スペイン語の「Y」「LL」→英語の「j」「y」の発音
例)Yo:わたし 発音:ジョ、ヨ
Llorar:泣くこと 発音:ジョラール、ヨラール
※ これもスペイン語のおもしろいところなのですが、スペイン語圏の人は英語の「j」と「y」の発音の区別がつきません。つまり、「ジョ」も、「ヨ」も同じに聞こえるのです。「ジョとヨ、全然違うじゃん!」と思うかもしれませんが、日本人も「R」と「L」の区別がつかないですよね。英語圏、スペイン語圏では「R」と「L」は全く別の音で、彼らからすると「RとL、全然違うじゃん!」と思われているので、お互い様だと思ってください(笑)
④スペイン語の「gue」→「ゲ」(グエではない)
例)Hamburguesa:ハンバーガー 発音:アンブルゲサ(hは発音しない)
⑤スペイン語の「gui」→「ギ」(グイではない)
例)Águila:ワシ(鷲) 発音:アギラ(アクセント記号あり)
⑥スペイン語の「RR」→巻き舌(日本語には英語にもない発音)
例)Guitarra:ギター 発音:ギターrrラ(グイではなくギ)
※ 巻き舌は独特の発音で、日本人ではできない人が多いと思います。ただ、できない人もご安心ください!スペイン語圏の人でも巻き舌ができない人は一定数います。そんな人は、巻き舌せずに「R」を少しためてから発音するだけでOKです。感覚的には「rrラ」のような感じです。(伝わるかな…?)
ここまでわかれば、ほとんどのスペイン語はもう読めます!
↓↓ここから先は、知らなくてもそんなに困らないかな?と思います。
母音の上の「・・」
Pingüino:ペンギン
Vergüenza:恥ずかしい
これらの単語に出てくる「ü」ですが、
まず言っておきたいのは、ほとんど見ることはありません!
ただ、出てくると「なにこれ??」とならないように一応知っておく程度でOKです。
上の単語の読みは
Pingüino:ピングイノ
Vergüenza:ベルグエンサ
気付きましたか?
上の④⑤では「gue」→「ゲ」、「gui」→「ギ」と説明しました。
そう、この「ü」は、そのルールを打ち消して
「güe」→「グエ」、「güi」→「グイ」と読むための記号です。
これがないと、④⑤のルールがあるため
「グエ」「グイ」と表記する方法がなくなってしまうわけです。
ただ、スペイン語でこれを使う単語は本当に少なく、
日常的に使うのは上の2単語くらいです。
(ペンギンが日常的に使う単語かも怪しいですよね…(笑))
人名ではたまに見かけることがあり、
サッカー、アルゼンチン代表のアグエロ選手は、
Agüeroと表記します。
逆さまの「!」「?」
読み方には関係ないと言えますが、スペイン語の大きな特徴として「¡」「¿」があります。
¿Cuánto es? いくらですか? 発音:クアント エス?
¡Estoy frito! 意味はこちら 発音:エストイ フリト!
のように、疑問文や感嘆文を囲んで使います。
スペイン語以外にも逆さまの「!」「?」を使う言語はあるのでしょうか?
ご存知の方がいればコメントで教えてください!
文法的にはこれが正しいのですが、他の言語にはないことや、面倒だから(?)か、スペイン語圏の人も逆さ記号を文頭に付けず、最後の「!」「?」を書くだけのことも多いです。
まとめ
やはり、一気に説明すると結構ルールが多いですね。
ただ、ルールがあるからこそわかりやすい言語だと思います。
英語なんかは、ほぼ読み方のルールがないので、ほとんど暗記ですよね?
(through→スルー、though→ゾウ、tough→タフ、なんて、知らなければ絶対に読めない…)
それに比べたら、スペイン語はここのルールさえ知っていればどんな単語でも読めてしまうのです。
発音もローマ字読みで、日本語に似ている部分が多いので、学ぶには比較的簡単な言語だと思います!
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