フランス語の慣用句、
“Ça coûte un bras”
を紹介します。
直訳の意味
そのままの意味は、「それは腕くらい価値がある」。
慣用句の意味も想像がつくかもしれませんね。
単語の意味
- Çaは、「それ」や「これ」という意味のCela, Ceciの短縮形です。英語のit, thisに相当します。
- Coûteは、「(値段が)~かかる」「~の価値がある」という意味の動詞、Coûterの三人称単数の活用形です。
- Unは英語の「a」と同じ冠詞です。あえて訳すなら「ひとつの」ですが、英語の「a」と同じように、日本語訳では飛ばした方が違和感がないことが多いです。
フランス語は女性名詞と男性名詞がありますので、女性名詞の前では「une」、男性名詞の前では「un」を使います。 - brasは「腕」という意味の男性名詞です。
慣用句の意味
Ça coûte un brasの意味は、
「とても高価」という意味です。
自分の腕はお金には代えがたいですから、高価なのは当然とも言えます。
例文
Cette voiture m’a couté un bras.
→ この車はとても高かった。
由来、語源
由来は一説によると、ヨーロッパが戦場となった二度の世界大戦で兵士が言い始めたそうで、ヨーロッパの他の言語でも似たような表現があります。
英語では、”It costs an arm and a leg”という表現があります。
戦争と聞くとリアリティがあって怖いですが、腕は万国共通で人間の生活にとって重要な部位ですから、価値が高いというのは頷けますよね。
参考ページ(英語/フランス語)
https://www.linternaute.fr/expression/langue-francaise/1045/couter-un-bras/
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